三重テレビ「ゲンキ!みえ!生き活きリポート」2010年7月11日放送

ふるさとに眠る素晴らしい「宝物」を掘り起こし、地元の人たちと連携して地域活性!
歴史や文化を残し、継承することで、地域をゲンキにします!

『大杉谷自然学校』や『奥伊勢フォレストピア』、そして『ないしょ餅』の『ふるさと耕房大台』など、多くのゲンキさんが活躍する大台町。
ここに、大台町の魅力あるスポットを「歩く」という活動を行っているゲンキさんがいます。

『大台町ふるさと案内人の会』のみなさんと、代表・上野進さん。

上野さん「大台町の素晴らしい景色と、ここで生きてきた人たちの歴史、そして熊野古道が通っているという歴史・・・。
 やはりこれは実際に来て、古道を歩いてもらうことで、土地の魂のようなものを感じて欲しかったんですよ」

大台町の自然、歴史、暮らしを知ってもらいたい。
そんな思いから地元の有志が集まり、案内人としてガイドをはじめたのが平成19年。
現在メンバーは15名。
地元の歴史の勉強会などを積極的に開いています。

歩くのは一般の生活道・・・でもありますが、実はここも熊野への旅人が歩いた古道。
さまざまな場所から、いろいろな人たちが通る道・・・だからこそ、地域の人たちはたくさんの神様を奉りました。

熊野古道当時の石垣など、何気ない路地にひっそりと残る、古道の息吹。
ゲンキさんは歩くことで、それらの『宝物』を発見し、掘り出し、ガイドすることで、現代によみがえらせているのです。

昔の姿のままに再現された『三瀬の渡し』。
昔の様子が描かれた絵を発掘することで、三瀬の渡しを復元しようとを企画し、実現させたのは『大台町ふるさと案内人の会』。
誰よりも町を歩き、地域を研究したからこそ気づいた、遺産です。

しかし広域にわたって活動するこの会では、運営管理は難しい・・・。
そこで運営管理を行うのは地域の人たちとなり、『三瀬の渡し保存会』が誕生しました。

今や、大台の新しい観光スポットとなりつつある『三瀬の渡し』。
案内人と保存会。
この出会いと交流が、新しい人の往来を誕生させたのです。
ゲンキさんが新たなゲンキさんを生み出しているのですね。

熊野古道伊勢路ルートである神瀬地内にある『馬鹿曲り橋』。
『大台町ふるさと案内人の会』が、大正時代以降なくなっていた橋の存在に気づき、地元の皆さんとともに復興。
設計から材料の調達・・・すべてゲンキさんたちが行い、昨年4月には、盛大な渡初式も開催されました。

馬鹿曲り橋とその周辺の道の維持管理は、『三瀬の渡し』のように地元の方々が行っています。
地域の隅々まで歩き、自然の景観と歴史・文化に関する「宝物」を掘り出して、生まれるもの。
宝物を掘り起こす人と、それを維持する人・・・ここにまた、新しいゲンキさんたちが誕生しようとしています。

ふるさとを歩き、魅力に気づくこと。
それを形にすること。
さらに、地域と地域をつなげていくこと・・・。
大台町ふるさと案内人のみなさんのゲンキは、いにしえの道を伝って、大きく大きく広がっていきます!